最後に行ったのは10年以上前。最近は縁がない。
それでも、千歳空港から札幌へ向かうときの、
ある景色がいまだに心を捉えている。
それは、千歳線の車窓から、札幌の手前で見ることができる。
行く手の右側のかなたに森が広がり続くなか、
その向こうに高い塔が立っているのだ。
その景色を見るたびに、ああ、北海道へ来たんだ、と思える。
そして、なぜか懐かしさを思わせる。
広々とした芝生や長く続く森のなかに、モニュメントが建つ景色。
おそらくそれは、僕が生まれた団地街を思い起こさせるからだと思う。
そのことは、いま書いていて、初めて気がついた。
そういえば、山形で当てもなく寄った公園で、
林や芝生に囲まれて、野外舞台があって、
なんとなく惹かれて写真を撮った。
なぜ惹かれるのか、今となれば、解かる気がする。
形は異なるが、屋外の舞台が、故郷の広い団地のなかにあったのだ。
塔や野外舞台は、モダンな建造物だ。
このモダンな感覚こそ、これらモニュメントが象徴するものだと思う。
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